Region[リージョン] No.20 | 渕上印刷
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桜島フェリーを運航する鹿児島市は、5月19・26日、6月2・9日の6回(6月は1日2便運航)、錦江湾から市街地や桜島の景観を堪能できる「よりみちクルーズ」の運航を実施した。これは来年3月の九州新幹線全線開業を見すえ、新たな観光メニューの提案として、試験的に行ったものだ。料金は通常のフェリー運賃と同額の大人150円、小学生以下80円である。船は鹿児島港を出ると南下し、桜島沖の「神瀬」周辺をぐるりと回って、大正3年の大爆発で流れ出た大正溶岩原のすぐ目の前を通る。通常のフェリー航路とは違う「よりみち」をしながら桜島港へ向かう約45分のコース。船内放送で見どころの案内が流れるたびに、乗客は記念写真を撮ったり、紹介された場所を指差して熱心に語り始めたりと、普段なかなか見ることのできない景観を満喫していた。鹿児島市田上から参加した女性は、「いつもと違う景色が見られて、とても楽しかった。今度はぜひ、週末や連休中にも実施してほしい」と期待を寄せる。最終的には計6回のクルーズに、2312人が乗船。鹿児島市船舶部の原口剛営業係長は、「予想以上に反響が大きく、県外からも問い合わせが多くて驚きました」と語る。今年度の10、11月にも運航を予定しており、今回の経験を踏まえ、サービスの充実を図っていくという。「例えば、出港時刻を午前中に設定すれば、桜島でちょうど昼食を取ることができます。そのまま温泉に入ってもらい桜島のよさを実感してもらえれば」と原口係長は話す。来年度からの本格的な運航も今後検討がなされ、定着すればより一層の観光客の増加も期待できそうだ。料金は同じでも、運航時間はその3倍。しかも、いつもと違う風景付き。たまにはそんなちょっとぜいたくな「よりみち」を楽しんでみてはいかがだろうか。大正溶岩原沖から見た桜島。乗客は雄大な景色を堪能していた。神瀬灯標のすぐそばを通るクルーズ船。(第十三櫻島丸)Topics─「よりみちクルーズ」で鹿児島・桜島間の小旅行─ふだんとは違った「桜島の顔」を見るかんぜ40

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