Region[リージョン] No.21 | 渕上印刷
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昔から南薩摩地方の薩摩つげは非常に堅く上品な光沢がある木材として知られ、印鑑や櫛などの材料に使用されてきました。通常、印鑑には幹の太い部分を使用しますが、枕崎市にある印鑑屋「昇文堂」ではあえて木の皮や枝の形を生かし、昔ながらの手彫りによるオーダーメードの印鑑を作っています。 印材にはカットした小枝をそのまま使用しているため、大きさや切り口は千差万別。また、ご主人の神田昇さんがお客さんの要望、性格や声からイメージを感じ取り、篆てんしょたい書体をベースに作りあげた独特の字体も大きな特徴です。字入れ・荒彫り・仕上げとすべて手作業のために完成するまで約3カ月かかりますが、それでも世界で1本だけのオリジナル印鑑を求めて全国各地からの注文が後を絶ちません。「印鑑はその人の意思表示でもあります。大切に、心を込めて押してほしいですね」と穏やかに話す神田さん。素朴な木の温もりが手にしっくりとなじむ小さな印鑑には、職人の熱い思いがぎゅっと詰まっていました。昇文堂 枕崎市港町2 ℡ 0993(72)16521本8,400円。文字は神田さんがデザインした3パターンから好きなものを選べます。1. 自分好みの印材を選べるのも、オーダーメードならではの楽しみ。 2. これまでに神田さんがデザインした、遊び心あふれる字体。3. 「印鑑の価値をこれからも伝えていきたい」と神田さん。321さつまのよかもんかたろぐ薩摩つげの印鑑思わず自慢したくなる世界で1本だけのマイ印鑑0140

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