Region[リージョン] No.21 | 渕上印刷
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鹿児島市のど真ん中の一画に、昔ながらの路地裏商店街が残っているのをご存知だろうか。以前、リージョン19号の特集「ロマンチック名山町」で紹介したことがある通称「名山堀」。かつて、この界隈には運河があった。今ではその名残こそ残っていないが、この一帯だけは戦後間もない昭和の面影を色濃く残している。築60年を越える木造家屋が軒を連ねる飲食店街には、現在も多くの常連客が訪れている。その名山町で、企画から販売まで地元企業で行った焼酎が発売された。その名も「名山堀」。今年4月に鹿児島酒造が提案し、名山町通り会や名山町内会に呼びかけて実現した。「地元の地域活性化のため、そして幼い頃の思い出を後世に伝えていくためにも、『名山堀』という名称をそのまま焼酎の銘柄にしたいと思いました」と、同社主管の四元敏博さんは語る。通り会や町内会の賛同を得た同社は、本格焼酎「名山堀」の開発を進めた。焼酎は白麹仕込みの1年貯蔵物を使用し、深みのある味わいに仕上がった。ラベルの文字は名山町に縁のある書家・黒木菜穂子さんに依頼した。ラベルの選定は、地元代表と同社関係者たちで投票を行い決定した。発売当日の9月22日には、かつての名山堀跡である、みなと大通り公園で発表セレモニーが行われた。通り会会長の堀ノ内繁さんは、「非常に口当たりがよくて、飲みやすく、悪酔いしない。素晴らしい焼酎です。この『名山堀』をたくさんの人に味わってもらい、名山町に足を運んでもらうことで、地域活性化につながれば」と期待を寄せている。現在は、地元名山町にある3カ所の酒屋(喜田酒店、武田酒店、ふとし酒店)で先行販売しており、今後は取扱店舗を拡大していく予定だ。また、売上の一部は「名山堀基金」に充てられ、地域の発展のために役立てていくという。地域の人々の思いが詰まった「名山堀」。古き良き時代の名山堀に思いをはせながら、晩酌を楽しんでみては?鹿児島酒造 ☎099(223)1561喜田酒店 ☎099(222)4723武田酒店 ☎099(222)1384ふとし酒店 ☎099(222)0883「名山堀」を飲みながら笑顔で語る地元の方々。写真中央が堀ノ内さん、右隣が四元さん。「名山堀」の文字と、背景の運河のイラストが見事にマッチしている。古の「名山堀」が焼酎としてよみがえるいにしえ古の「名山堀」が焼酎としてよみがえるいにしえTopicsめいざんぼり44

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