Region[リージョン] No.27 | 渕上印刷
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「創意工夫」を念頭に独自の強みを構築 南さつま市金峰町。田畑が広がるのんびりとした環境に鹿児島高槻電器工業㈱はある。敷地内には社屋や工場、そして小さなビニールハウス。ちょっと不思議な光景だ。事業の一つである「半導体事業」は同社の根幹。これまで培ってきた高い技術とノウハウを生かし、発光ダイオード(LEDランプ、チップLEDなど)や半導体レーザを製造し、LEDに関しては30数年のキャリアを持っている。 同社の社是は「創意工夫」。「これはモノづくりの原点です」と、山﨑隆司代表取締役社長は語る。「今までにない考えを提示し続けること。それを止めてしまうと、製造業はだめだと思います」 ただ単にモノを作るのではなく、ニーズを把握しながら技術や手法の提供も行っている。「部品製造だけでなく、設計から組み立てまで出来るのもわが社の強み。また、製造機械自体もオリジナルで作ることで合理化を図ってきました」 これはEMS(半導体・電子機器受託製造)と呼ばれている仕組み。製品の製造設計から材料調達、組み立て・調整、信頼性評価、品質保証までを含めた一貫体制だ。こうすれば製品情報の機密が外部に漏れることもない。依頼する側にとっても、機密保持の面で大きなメリットがある。 そうしたアイデアの積み重ねと努力が、国際競争の厳しい時代を生き抜く基礎になっている。リーマン・ショックの影響で一時は業績が落ち込んだこともあったが、売上高も回復傾向にある。それでも「国内産業の空洞化は避けられない状況です」と山﨑社長は語る。そこで打った手が、もう一つの事業である「農業」への参入だった。ビニールハウスで栽培されているトマト。収穫までLEDの照明が当てられる。LED照明のサンプル製品。コンパクトな名刺サイズで発色も鮮やか。LEDでトマト栽培。電子部品会社の新たな挑戦。鹿児島高槻電器工業株式会社 鹿児島高槻電器工業株式会社は昭和48年、大阪で設立された高槻電器加工株式会社の鹿児島工場として生まれた。昭和51年7月に分離・独立。工場時代から現在まで、一貫して電子部品の製造・加工に取り組んでいる。事業は大きく分けて2つ。「半導体事業」と「農業」。文字で見ると対照的だが、そこには電子部品のエキスパートだからこその共通項があった。たかつきKAGOSHIMA COMPANY REPORT22「創意工夫」を念頭に独自の強みを構築 南さつま市金峰町。田畑が広がるのんびりとした環境に鹿児島高槻電器工業㈱はある。敷地内には社屋や工場、そして小さなビニールハウス。ちょっと不思議な光景だ。事業の一つである「半導体事業」は同社の根幹。これまで培ってきた高い技術とノウハウを生かし、発光ダイオード(LEDランプ、チップLEDなど)や半導体レーザを製造し、LEDに関しては30数年のキャリアを持っている。 同社の社是は「創意工夫」。「これはモノづくりの原点です」と、山﨑隆司代表取締役社長は語る。「今までにない考えを提示し続けること。それを止めてしまうと、製造業はだめだと思います」 ただ単にモノを作るのではなく、ニーズを把握しながら技術や手法の提供も行っている。「部品製造だけでなく、設計から組み立てまで出来るのもわが社の強み。また、製造機械自体もオリジナルで作ることで合理化を図ってきました」 これはEMS(半導体・電子機器受託製造)と呼ばれている仕組み。製品LED照明のサンプル製品。コンパクトな名刺サイズで発色も鮮やか。LEDでトマト栽培。電子部品会社の新たな挑戦。鹿児島高槻電器工業株式会社 鹿児島高槻電器工業株式会社は昭和48年、大阪で設立された高槻電器加工株式会社の鹿児島工場として生まれた。昭和51年7月に分離・独立。工場時代から現在まで、一貫して電子部品の製造・加工に取り組んでいる。事業は大きく分けて2つ。「半導体事業」と「農業」。文字で見ると対照的だが、そこには電子部品のエキスパートだからこその共通項があった。たかつきKAGOSHIMA COMPANY REPORT

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