Region[リージョン] No.28 | 渕上印刷 12/40

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指の動きがセリでは会話になる それでも、市場といえばやはりセリだ。青果市場のセリは◯に正の文字の鹿児島青果と、◯に果の文字の鹿児島中央青果という2つの卸売業者がセリを行っている。 場内をほぼ二分するような形でそれぞれのセリ売り場があり、同時にセリが行われる。仲卸や売買参加者は下見をして、欲しい品物があるセリに参加することができる。 鹿児島中央青果のセリ人、池田学さんによると、鹿児島中央青果は小松菜やほうれん草などの軟弱野菜、ネギやブロッコリーなどの葉茎菜、玉ねぎなどの土もの、トマトやピーマンなどの果菜、レタスやグリーンリーフなどの洋菜、しいたけやえのきなどの菌茸という6つの課に分かれているそうだ。また、それぞれの課内でも品目によってセリの担当が決まっているという。 7時、セリ人が鐘を鳴らしてセリが始まった。大きく分けて野菜類と果物のセリが2つの卸売業者によって同時に開始されるため、4カ所で威勢のいい声が響き渡る。ここでは全てのセリが指セリで行われている。「はいっ、スイカ、はいっ、4玉、4玉、4玉、4玉、4玉! はい、38番!」というように、節々で聞き取れる言葉もあるが、ほとんど分からないのは魚類市場と同じ。もちろん、仲卸や売買参加者の方々は戸惑うこともなく、さっと指で値段を示してはあっという間に競り落としていく。それはまるで、手だけで会話をしているかのようだ。 セリは、セリ人、セリの記録を付ける人、セリにかけられた品物を持ってサポートする人の3人一組で行われる。「はい、次はメロン!」「あい——!」と、セリ人の掛け声に合わせて、サポートする人がまるで合いの手のような掛け声を入れているさまが面白い。セリは野菜と果物、同時に行われる。この日、果物のセリはイチゴから始まった。ダンボールが無数に積まれた場内を、フォークリストがひっきりなしに行き交う。ダンボールが無数に積まれた場内を、ひっきりなしに行き交うフォークリフト。鹿児島青果の大山社長。毎朝、自ら品物の確認に当たっている。10

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