Region[リージョン] No.28 | 渕上印刷 24/40

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変化する時代の中で畳を生かす術を模索 創業は大正7年。二代目の小田正弘社長は「現代の名工」に認定されており、確かな技術を持つ老舗として知られている。だが昭和50年代には畳の上にカーペットを敷くスタイルが流行するなど、卓越した技術と実績があっても畳離れによる影響は著しかった。「いつか畳がなくなるかもしれない、という考えも浮かびました。どうにか需要を増やしたいと、インクメーカーや鹿児島大学、県と共同開発したのが畳表に印刷を行う技術でした」 デザイン性を高め、洋間でも活用してもらえる畳を、と発表したファッション畳。畳表に絵柄を印刷する技術を持っているのは、国内でここだけだ。「ただ、ファッション畳はやはり嗜好品。生活必需品とはならず、売り上げとしては厳しいものがありました」 しかし、この開発をきっかけに平成元年、商品開発部門である『仙夢』を立ち上げる。日本の住文化を支えてきた畳は、生粋の日本生まれ。奈良時代から現代まで素材や形にほとんど変化のなかった畳を、違う視点から捉えようとする試みが始まった。屋外デッキならぬ、畳デッキという使い方も「洗畳」ならでは。千年を超える歴史をつなげ、未来へ向けて畳の新しい価値を創造する。株式会社 小田畳商会 畳は日本の住宅に欠かせないアイテムの一つ……のはずだった。だが、近年では洋風化が進み、畳間はフローリングに取って代わられ、地位も存在も危うい状況にある。そんな中、あえて「畳」で道を切り開こうと、強い逆風に立ち向かっているのが株式会社小田畳商会だ。畳一筋の思いと技術が、新しい日本の住文化を作ろうとしている。KAGOSHIMA COMPANY REPORT洗える畳「洗畳」が使われている浴場。レンタルサービスも行っている。大小の畳を組み合わせて、見た目もカラフルな和室の提案も行っている。22変化する時代の中で畳を生かす術を模索 創業は大正7年。二代目の小田正弘社長は「現代の名工」に認定されており、確かな技術を持つ老舗として知られている。だが昭和50年代には畳の上にカーペットを敷くスタイルが流行するなど、卓越した技術と実績があっても畳離れによる影響は著しかった。「いつか畳がなくなるかもしれない、という考えも浮かびました。どうにか需要を増やしたいと、インクメーカーや鹿児島大学、県と共同開発したのが畳表に印刷を行う技術でした」 デザイン性を高め、洋間でも活用してもらえる畳を、と発表したファッション畳。畳表に絵柄を印刷する技術を持っているのは、国内でここだけだ。「ただ、ファッション畳はやはり嗜好品。生活必需品とはならず、売り上げとしては厳しいものがありました」 しかし、この開発をきっかけに平成元年、商品開発部門である『仙夢』を立ち上げる。日本の住文化を支えてきた畳は、生粋の日本生まれ。奈良時代から現代まで素材や形にほとんど変化のなかった畳を、違う視点から捉えようとする試みが始まった。屋外デッキならぬ、畳デッキという使い方も「洗畳」ならでは。千年を超える歴史をつなげ、未来へ向けて畳の新しい価値を創造する。株式会社 小田畳商会 畳は日本の住宅に欠かせないアイテムの一つ……のはずだった。だが、近年では洋風化が進み、畳間はフローリングに取って代わられ、地位も存在も危うい状況にある。そんな中、あえて「畳」で道を切り開こうと、強い逆風に立ち向かっているのが株式会社小田畳商会だ。畳一筋の思いと技術が、新しい日本の住文化を作ろうとしている。KAGOSHIMA COMPANY REPORT大小の畳を組み合わせて、見た目もカラフルな和室の提案も行っている。

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