Region vol.43
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村主さんと岩下さん。二人とも笑顔が素敵だ。 今回3人の方々に話を伺って感じたのは、まず共通してバイタリティーがあること。そして地域の方々のことを敬い、決して自分の考えを無理強いしていないこと。地域に自分ができることで還元したいと考えていることだった。 どこに行ってもその土地独自のしきたりや風潮があるなかで、3人の方々は自分の中でそれらと上手に折り合いをつけ、現在の暮らしを楽しんでいた。3人にとって、移住はそれぞれの夢を成し遂げるための手段でしかない。移住そのものが目的ではないのだ。 このような3人の考え方や心得は移住者の方々だけに限ったことではなく、鹿児島でずっと暮らしている私たちにとっても同じことだと思う。大切なのはどこで暮らすか、ではなくどう暮らすか。それは地方に住んでいても都会に住んでいても変わらない、人と人とが寄り添って生活していく中で、きわめて普遍的なことではないだろうか。 わずらわしくても、うっとうしくても、人は誰でも一人では生きていけない。そんな当たり前のことをあらためて考え、人と人の結びつきの中で、さらにもう一歩踏み出してみることが必要なのだと思う。隣人でも、会社の同僚でも、友人でもいい。もちろん、自分がまったく知らないコミュニティーに飛び込んでみるのもいいかもしれない。そのつながりから生まれてくるものがきっとあるはずだ。 もちろん、そのすべてがうまくいくとは保証できない。期待が大きければ大きいほど、傷つくこともあるかもしれない。しかし踏み出さなくては何も始まらない。そしてその一歩から生まれる人と人とのつながりが、きっとこれからの暮らしをより豊かに、そして充実させるはずだと私は信じている。どこで暮らすか、ではなく、どのように暮らすか吉田 充利

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